ボジョレー・ヌーヴォーと年代もののワインの違いとは?
現在11月の第3木曜がボジョレー・ヌーヴォーの解禁日とされお店で販売されるのを見かける方も多いと思いますが、新酒であるということしか知らないという方も多いのではないのでしょうか。
そこで今回は一般的なワインの違いについて紹介したいと思います。
まずその違いの1つ目は造り方にあります。
一般的なワインの場合、収穫したぶどうを破砕してから発酵させるのに対して、ボジョレー・ヌーヴォーの場合は破砕せずにタンクの中へ次々にぶどうをいれ、ぶどう自体の重みで潰すことによって発酵させます。
この方法だと一般的な方法のものと比べてタンニンが少なく、渋みや苦みも少なくなります。
さらに普通のワインはその後熟成期間が必要で、これによって奥深い味わいがつくられます。
長ければ長いほど年代ものとして高級なものになっていくのは多くの方がご存じのことと思いますが、これは単に作るのに手間がかかるというためだけでなく、それだけの長期間の熟成に耐えうるぶどうの品質と丁寧な醸造が年代もののワインを作るには必要となるからなのです。
一方でボジョレー・ヌーヴォーはそもそもその年のぶどうの良し悪しを見るものなので早くワインにする必要性からほとんど熟成はさせません。
そのためにあのフレッシュで軽い口当たりのできあがりになります。
次に違いとしてあるのはその飲み方です。
一般的なワインはあまり冷やしすぎるとタンニンの渋みが強調されてしまって飲みにくくなってしまうのに対して、ボジョレー・ヌーヴォーの場合は渋みの少ない製法であることからこのような心配はありません。
むしろそのフレッシュさを味わうために少し冷やしてすっきりと飲むのが良いでしょう。
いかがでしょうか?こうした違いを少し知るだけでもその味わいが変わってくると思いますが、あまり難しく考えすぎずご自分の好みにあったワインの楽しみ方を見つけてみてください。